医療的ケア児とCOVID-19

医療的ケア児

プロジェクトについて

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医療的ケア児とCOVID-19

医療的ケア児と

インクルーシブ教育

メンバー紹介

支援を必要とする健康問題や障がいを抱える子どもたち

~パンデミックがもたらした課題とアセットに関する国際比較研究~

支援を必要とする健康問題や障がいを抱える子どもたち

~パンデミックがもたらした課題とアセットに関する国際比較研究~

プロジェクトの概要と背景

近年、日常的に医療的ケアを必要とする子どもたち(医療的ケア児)が、多くの国々で増えております。しかし、そうした子どもたちの日常、特にどのような課題に直面しているのかなど、あまり知られていません。

そうした中、2020年にはCOVID-19の感染拡大が世界規模で発生しました。そこで我々は、COVID-19の感染拡大が、医療的ケア児とその家族の日常にどのような影響をもたらしたのかについて理解を深めることを目指し、日本と英国の2国で本プロジェクトを実施しました。

本プロジェクトのユニークな点は、医療的ケア児とその家族の方々へインタビューに加え、モバイル・エスノグラフィーという手法を用いたことです。まず、Indeemoというモバイル・エスノグラフィー専用プラットフォームを設定しました。そこに、本プロジェクトに参加した子どもたちが、家族の協力を得ながら、事前に設定された7つのテーマに関連する写真や動画を撮り、コメントを付けてアップしました。

7つのテーマは、自己紹介、医療機器、日常の医療的ケア、趣味・自由時間、サポート、コロナの影響、学校・勉強。期間は6週間とし、その間、アップされた写真や動画に基づき、各家族とプロジェクトメンバーの間でコミュニケーションをはかりました。

こうした一連の流れを通じて、子どもたちの視点で捉えたCOVID-19が日常生活にもたらした影響について理解を深めていきました。

Indeemoのイメージ(PC)

Indeemoのイメージ(モバイル)

経 緯

2020年9月

University College Londonと大阪大学大学院人間科学研究科日英共同研究開始(研究費取得)

2021年2月~5月

インタビュー並びにモバイル・エスノグラフィー調査を実施(日本、英国)

成 果 報 告

■ 学会発表

2022年4月

24th International Union for Healthand Education (IUHPE) 

ポスター発表 ‘Protecting and promoting the healthand wellbeing of highly vulnerable children during and beyond the COVID-19 pandemic’ (Prof. Yamamoto and Dr Tomomatsu,Osaka University)

2022年9月

BSA British Medical Sociology Conference 2022 

口頭発表 ’A UK-Japan comparison of the gendered care burden of children with complex medical needs during COVID-19 pandemic’(Prof. Yamamoto and Dr Tomomatsu, Osaka University Prof. Carol Rivas and Laura Paulauskaite,UCL )

イベント

2023年1月18日

オンラインにて、成果報告会を開催しました。参加者は日本側のプロジェクトメンバー3名と、調査にご協力いただいた12名の内の9名。まず、プロジェクトメンバーから研究成果を報告させていただきました。その際、日本側データの分析結果に加え、英国チームの研究結果も共有しました。その上で、プロジェクト全体について、参加者の皆様からご意見やフィードバックをいただきました。その後、報告会での議論の内容も踏まえ、研究成果を論文にまとめております。

オンライン報告会の様子

プロジェクトメンバー

山本ベバリーアン(PhD)

大阪大学 理事・副学長

友松郁子 (PhD)

大阪大学大学院 

人間科学研究科 

招聘研究員

菅原裕輝(PhD)

大阪大学大学院

人文学研究科

特任助教

Dr Carol Rivas

Professor of Health and Social Care

Joint Inclusion Lead

UCL Social Research Institute

University College London (UCL)

Laura Paulauskaite (MSc)

PhD student 

University College London



大阪大学 大学院 人間科学研究科